ABAいしかわトピックス

2014年1月1日

北陸信越運輸局石川運輸支局 支局長 高橋 昭司 新年のご挨拶

新年明けましておめでとうございます。
石川県自動車車体整備協同組合並びに組合員の皆様には、ご健勝にて新年をお迎えのこととお慶び申し上げます。
皆様には、平素から運輸行政に格別のご理解とご協力を頂いておりますことに厚く御礼申し上げます。平成26年の新春を迎えるにあたり、謹んで年頭のご挨拶を申し上げます。

さて、昨年を顧みますと、JR北海道において、函館線大沼駅構内での列車脱線事故をはじめ列車火災など利用者の安全・安心を脅かすトラブルが発生し、同社の安全管理体制が問題となりました。また、一昨年4月に発生しました群馬県の関越自動車道での高速ツアーバスの悲惨な事故は記憶に新しいところです。この事故を機に様々な安全対策が講じられ今も継続中です。車体整備事業とは業種は異なりますが、事故の原因がいずれもコンプライアンスを無視したものであったということは誠に残念であり、改めて国民の安全を担う事業に携わる者として責任の重大さを思い知らされたところです。
一方、国内の経済面に目を向ければ、政府の積極的な経済・財政政策により円安が進み、輸出や個人消費が持ち直し傾向にあるなど、景気は緩やかに回復しつつあるとされていますが、地方においてはその実感が乏しい状況にあります。

自動車車体整備業界におかれましては、このような状況に加え、保有車両数の頭打ちやユーザーの節約志向などにより、総売り上げが伸び悩む中、地球温暖化対策等のため、安全で環境と調和のとれた快適な車社会を形成していくことが喫緊の課題とされており、電気自動車や先進安全自動車の普及・開発が急ピッチで進み、これら新技術への対応が求められるなど、業界全体が大きな転換期を迎えているところでございます。

このような中、皆様におかれましては自動車整備事業場の環境対策への取り組みとして、「環境に優しい自動車整備事業場等の表彰」制度を活用して、昨年は6事業場が北陸信越運輸局長表彰、31事業場が当運輸支局長表彰を受賞されるなど、企業としての社会的責任を果たして頂いていることに敬意を表すとともに感謝申し上げます。
今後とも、多様化・複雑化する社会情勢や利用者ニーズに対応するとともに安全確保や環境保全のため、貴組合の組織を中心にして、弛まぬご努力を続けていかれるようお願い申し上げます。

本年も、石川運輸支局といたしまして「不正改造車を排除する運動」、「自動車点検整備推進運動」、「ディーゼルクリーン・キャンペーン」等の各種運動を通じてユーザーの保守管理意識の向上を図りながら、「安全で環境にやさしい車社会」の実現のため努力してまいります。
今後ともより一層のご支援ご協力をお願い申し上げます。

結びといたしますが、石川県自動車車体整備協同組合並びに組合員各位の益々のご繁栄とご健勝を祈念いたしまして、新年のご挨拶とさせていただきます。