ABAいしかわトピックス

2022年1月1日

石川県自動車車体整備協同組合 理事長 車  豊 新年のご挨拶

新年明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。
令和4年の年頭にあたり一言ご挨拶申し上げます。
日頃は当組合活動に、組合員の皆様・賛助会員の皆様には格別のご支援ご協力を賜り厚く御礼申し上げます。

一昨年から続く新型コロナウイルス感染症は、社会経済活動を大きく左右した状況が長期化し、我々の業会のみならず社会全体に影響を与え、いまだに深刻な状況には変わりません。また、11月に新たな変異ウイルス・オミクロン株が発見され、国内への感染拡大を防止するため、水際対策が取られている状況となっております。
各会員工場におかれては、コロナ禍で外出自粛の影響により車両事故・整備需要が減少し厳しい経営となり、現場においてはお客様との接遇時や入庫車両の取扱いに、社員一丸となり一層の感染対策に気を配り対応する日々が続いているのかと思います。
新型コロナウイルスの感染拡大がいつ収束するのか依然として不透明な中、一日でも早く新型コロナウイルス感染が終息するよう望んでおります。

さて、各国産自動車メーカは新型乗用車に対して衝突被害軽減ブレーキ装備の義務化が決まり、先進安全技術を搭載した自動車整備も対応して行く必要となって来ました。
このような中、車体整備業界は業務量の減少、ディーラー内製化とユーザーの囲い込み、損保会社の指定工場化が進み、高度化する整備技術者の人材不足と少子高齢化は年々増し、高額な設備投資が今後も必要となり当業界はますます厳しい状況になっております。
日本だけではなく欧米、特に中国など広く世界中に環境意識が高まりカーボンニュートラルへ取り組む方針が示されました。各自動車メーカもCO2排出量削減に向けEV車に移行することを表明しており、全世界でもEV車へ移ることを促進されることになると思われます。

このため、車体整備業界も先進技術が搭載された自動車の整備をするための専用スキャンツールの導入や整備要員に対する電子装置の知識・技術の習得が必要になり、認証を取得している事業場においても電子制御装置整備を追加する変更手続きが必要となっております。
石川車体協の令和3年末の状況では、特定整備認証を取得した組合員が36社、先進安全自動車対応の優良事業者資格取得した会員数は16社に増加しております。
さらに、今年開催した車体整備士資格取得講座で15名の方々が合格し新たに自動車車体整備士取得者を車体整備業界へ輩出することができました。
また、11月には、県内損保保険会社13社のサービスセンター長あてへ理事長名で「副資材・塗料価格上昇に伴う材料費の見直しのお願い」と「指数対応単価の算出根拠資料提出のお願い」の文書を配信し、組合として妥当な車体整備料金である位置づけとなるように、ご回答を求めております。
協同組合の活動はこのような厳しい状況の中で小規模事業者の1社では解決できない問題を組合員が結束し、協力し取り組むことで解決して行くことだと思います。
2017年度より日車協連が取り組んでいる「車体整備の高度化・活性化に向けた勉強会」は組合における自動車整備事業認証制度の改正への取り組み、自動車車体整備士の再教育、優良自動車整備事業の認定工場資格取得に向け根本的見直す取り組みを進めております。
車体整備業界の社会的地位の向上に向けて、鈑金塗装を本業とする高度な特殊技術作業に誇りを持ち、様々な意見要望を会員の皆様といっしょに考えたいと思います。
魅力ある業界にするため会員各位のなお一層の結束、ご協力を賜りますよう心からお願いするとともに、皆々様のご繁栄とご多幸をお祈り申し上げ年頭のご挨拶といたします。