ABAいしかわトピックス

2015年1月1日

石川県自動車車体整備協同組合 理事長 野﨑  学 新年のご挨拶

平成27年の年頭にあたり一言ご挨拶申し上げます。
昨年中は、当組合の事業活動につきまして、組合員の皆様・賛助会員の皆様に格別のご支援ご協力を賜り厚く御礼申し上げます。
平成26年の出来事では、2月の関東圏における記録的な豪雪、8月の広島市北部での土砂災害や9月の御嶽山の噴火により多くの死亡者が出る等の大きな自然災害がありました。
日本経済では、第二次安倍内閣が行った「大胆な金融政策」「機動的な財政政策」「民間投資を喚起する成長戦略」のいわゆるアベノミクスの「三本の矢」により、景気回復の動きが見られてきたものの、4月に消費税が5%から8%値上げされたことにより経済成長が失速した状態が現在も続いております。12月14日に実施された衆議院選挙において安倍自民党政権が勝利し安定政権となりましたが、国民は今後も政治・経済の状況を注視していかなければなりません。
このような中、リニア中央新幹線の着工、小惑星探査機「はやぶさ」の打ち上げ成功、年末の日本人3名のノーベル賞の受賞や今春の北陸新幹線金沢開業は石川県民としては何と言っても1番うれしいニュースと言えます。
組合関連のニュースでは、日車協連の12月の臨時理事会において、本部理事から馬場会長解任の緊急動議が出され、採決の結果解任されました。その後新たに福本会長(山口県)が選出されたとの情報が入っておりますが、我々会員としては、早期に本部運営の正常化が望まれます。
近年の自動車保有台数の状況は、若者の車離れや少子化によりここ数年間は頭打ち状態が続いており、いっこうに増加する予兆を見ることができません。車種別では、自動車ユーザーの節約志向により普通乗用車から軽自動車への移行が顕著になっています。
自動車メーカーは、低燃費化するため車体素材も一段と薄い超高張力鋼板の採用やアルミから炭素繊維の採用などへと刻々変化していくとともに、軽自動車にまで、燃費向上のためのエンジン制御や衝突回避制御、ブレーキ踏み違い防止制御が組み込まれる等自動車装備品のコンピュータ化が年々進んでいます。
このように車体整備業界も一般整備工場並みにスキャンツールや特殊機器を使いこなす高度な知識を習得した人材が求められています。
当組合では、高度な車体整備技術、新機構講習など、個々の企業では対応出来ない教育事業を本年も積極的に取り組んでまいります。
さらに、損害保険料率の改定による顧客要望の変化に対する市場の情報を収集・分析し、会員にフィードバックする他、自家用車運搬車の有償運送許可の取得や認定並びに認証取得率の向上、エチルベンゼンや特定化学物質の取扱い等の環境に配慮した事業へのステップアップ等により、さらに信頼される業界を目指す取組みを進めるとともに、青年部会活動を積極的に支援し、優れた熟練技術を伝承しつつ、効率的で近代的視野に立った活力ある経営者の育成を図ってまいりますので、会員各位のなお一層の結束、ご協力を賜りますよう心からお願いいたしますとともに、皆々様のご繁栄とご多幸をお祈り申し上げ、年頭のご挨拶といたします。